【感想】ファミコン探偵倶楽部 笑み男

ゲーム
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突然の発表

35年ぶりの新作!

【公式ニュース】

正直驚いた(笑) リニューアルだけでも嬉しかったのに第3弾を企画していたとは。

時系列的には「消えた後継者」の後の話である。

今回のキーワードは「都市伝説」

個人的には都市伝説が大好き1だから架空の都市伝説だとしても心躍るわけ(笑)

簡単なあらすじ

最初の事件

男子中学生(佐々木英介)が絞殺され、笑顔が描かれた紙袋をかぶせられていた。他殺だが首を絞めた凶器が見つかっておらず素手では無い。

笑顔が描かれた紙袋

  • 死体に笑顔が描かれた紙袋がかぶせられている事件は18年前にも起きていた
  • 18年前の事件では被害者は女子3人だった
  • 後の「笑み男」という都市伝説になった。ただ、今回の事件は男子だったため、共通点は紙袋だけ

「笑み男」という都市伝説

泣いている女子に近づき、殺害したあとで笑顔の紙袋をかぶせて去って行く。

空木探偵事務所の調査

今回は空木所長も調査に加わる2。最初の事件を最優先で調査をしていくが、途中で18年前の事件に絡んでくるような展開で主人公達を翻弄させる。「笑み男」が実在しているのか、単に都市伝説で片付けられるものなのか調査を進めるにつれて明らかになる。

シナリオの感想

全体的な感想

今回は主人公の調査だけで解決されず結果、SNSではかなり評価が分かれていた。「笑み男」本編では全ての謎が解明されなかったが、空木所長による調査内容と結果が完全動画で「ミノル」という別シナリオで展開された。全体的に映画を観ているような感じで、過去作とは毛色が違うと感じた。なので過去作と比べると…という評価になってしまったのだろうと思う。自分は新作ということでそのあたりはあまり気にならなかった。

嬉しかったことの一つに空木所長の活躍。過去作でほとんど出番がなかったこともあって、美味しいところを全て空木所長が持って行った(苦笑)

個人的には面白かったが、SNSでの感想に同感するところがあるとすると後半は駆け足でしかも勝手に結末に行ってしまうのは「ええ!?」と思った。最後だけもう少し作り込んでは欲しかったところかな~。今回はリメイク版で参加したアシスタントプロデューサーとの共同作業だから、若干齟齬が発生したのではないかと思った。

音楽

ゲーム開始時から流れる「笑み男」タイトルBGMは非常に気に入った。複雑なリズムでは無いけど、すごく心にくるBGMだった:-) スペシャルサウンドトラック収録ということで早速取り込んで聴いていたけど、残念ながら全曲は収録されていなかった(^^; 後日、完全版を発売してくれることを祈りたいけど、リメイク版のサントラも出てないのであまり期待はできないが…(^^;

犯人(都筑実)と結末

結果的には都市伝説ではなく「笑み男」本人であったことが判明した。兄妹の親からの虐待が原因で実自身が狂気に走ることになった。笑実子が亡くなった後でも笑実子に会いたい3がために、追い求める実が可哀想で仕方なかったが…。

プロデューサー坂本さんのコメント通り、結末に対して賛否が分かれると思う。

あと、轟夫妻が実を信じていたことも裏切られた形となったし、腕を見込まれたことで餞別の一つとして板金用のハサミを与えたのに、結局ハサミは自分の顔を切り裂く道具になってしまったことを考えると…。事件解決後、空木探偵事務所から轟夫妻へ連絡をしたのか描写されていないけど、そのあたりも非常に気になるところ4

気づいたこと

  • 「笑み男」本編の終章「真実」は久瀬誠の「誠(読みだけ)」と都筑実の「実」から?
  • 「消えた後継者」では物語スタート時に登場した人間が犯人、「うしろに立つ少女」では現場で登場した教師が犯人、「笑み男」では現場に登場した女刑事が捜査を攪乱。つまり一番最初を疑えということ?(笑)5

残っている謎

佐々木英介が電話していた相手は?

実は会話の後に電話切ったのではなく、誰かに電話しようとして受話器をあげただけ?ここはSNSでも話題にあげられていた。ミスリードだとしても解明されていない以上、特に重要なことではないのか、単にシナリオのバグなのか(^^;

おまけ

「ミノル」クリア後に現れる新しいロゴ。「笑み男」と「ミノル」が左右から合体して笑った形になるこのロゴはかなり秀逸だと思う。「ミノル」ロゴのほうは口から血が出ているような表現だから合体するとさらに不気味さが増す(笑)

まとめ

賛否両論はあっても今回のようなシナリオのファミコン探偵倶楽部があっても良いと思った:-) 願わくば3年に一回くらいは続編を出して欲しいところ。「消えた後継者」では連続殺人の恐怖があったし、「うしろに立つ少女」では幽霊系のような恐怖もあった。「笑み男」では都市伝説だけでなく、真相についても恐怖があった。なまじアニメーションだったから今回は別の意味で恐怖を感じたけども(笑)

アプローチが同じだとマンネリ化するから、新しいことにチャレンジしつつファミコン探偵倶楽部はずっと続いて欲しいね!

脚注

  1. ほとんどが東京の話だと思うけど
  2. 今までは表立っていなかった
  3. 最後の日記にそのことが書いてあったから忘れることが出来なかった or 亡くなったとは理解してるけど納得してない…とか
  4. このあたりは「うしろに立つ少女」の結末のように想像に任せるということなのだろうか
  5. 途中から鎌田警部を疑っていた(笑)
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コメント

  1. しずず より:

    Blue skyさんだとまだこれからプレイされる方へ配慮が難しいのでこちらから失礼しまーす(°ω°)

    最初の感想は「任天堂もこういう作品が作れるんだなぁ」でした。
    すげー闇の深い内容だと思ったし、みんながみんな救われる話ではなかったですしね。かなり攻めて来たなって思いましたw

    ゲーム性としては確かに突然終わった感があったり、途中途中推理させる癖に最後はなにも解かせなかったりしたのが少し解せないとは思いましたが、ミノルが始まって事の顛末を見終わる頃には「まあいっかw」くらいには中和されてしまいました。

    あやがねさんと同意見でこういうファミ探があってもいいんじゃない?と思います。
    また新作も出して欲しい〜!(°ω°)

    • あやがね あやがね より:

      コメントありがとうございます!

      そうですね。かなり攻めたコンセプトだと同感です。
      CEROレーティングマークがCの15歳以上ということになってますけど、これも実際問題どうなんだ?と思うくらいのショッキングなゲーム内容なので、ある意味、これまでの任天堂らしくないと良い意味で感じましたw

      いずれにせよ、空木所長の出番があって良かったですw
      所長が全部解決されちゃうと、それそれで寂しいモノはありますが、過去作では全然活躍しなかったのでw

      次回作も出て欲しいですね!
      プラットフォームがファミコンではないですが、このタイトル名はずっと続いて欲しいものです:-)

      • しずず より:

        なんなら空木先生のスピンオフでも良いのよ…
        本編のおまけにしても良いのよ…(°ω°)w
        久瀬さんのちっさい頃に出て来た空木先生も良きでしたね…昔から優しい人だったんだろうなぁ。

        • あやがね あやがね より:

          スピンオフ!も良いですねw
          所長無双ということでww

          あの頃の空木先生は20代ですもんね。若いw