スマートプラグを導入した

PC関連
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IoTって何?おいしいの?

IoTという言葉がある。「モノのインターネット」という意味。最初聞いたとき「?」と思って実感がわかなかった。IT業界で働いてる割には頭は良くない方なので理解に時間がかかったけど、端的に言えばPC・スマホ・ゲーム機などこれまでネットワークに接続することが当たり前の機器以外のものがインターネット接続できるもの。無線LANも普及していることと、無線チップもかなり小型化できてるため、センサーとかもネットワークに参加できるようなった。

丁度コロナで騒ぎ始めた2020年の6月にエアコンを買い換えた。そのときに無線接続ができて外出先からも操作ができるというのが決め手だった。パナソニック製だけどIoTの技術を使ってる。じゃあ無線接続できればIoTなのか?というと間違ってはいないと思う。単にネットワーク経由で何らかの操作ができるのもIoTだし、操作だけでなく専用のダッシュボードで状況を確認できるものもある。パナソニックのエアコンは外気温・室温、部屋主が部屋の中で過ごしている時間はいつのなのか?なども記録されており、スマホアプリから確認することができる。

基本的にIoTと呼ばれるものはダッシュボードが用意されているものだけども。

前置き

うちは2年くらい前に父親が転んで足の骨折をし、そこから寝たきりになった。元々認知症の疑いがありつつ、当の本人はかたくなに病院に行こうとせず寝たきりになってからさらに認知症が酷くなった。話には聞いていたけど、骨折で動けなくなると認知症になりやすいとは本当だった。

手術からリハビリを経て、歩行器や掴まるところがあれば動けるようになった。意志疎通ができたり出来なかったりと不安定だけど、父親が不安に思ったり食事をしたいと思ったとき、勝手に歩き出したりして難儀した。結果、勝手に転んで反対側の足も骨折したりもした1

年齢の割に食欲はあれど体力の低下が顕著に現れてきて勝手にベッドから降りることも出来なくなった頃、家族を呼ぶにはどうすればいいのか?ということに何となく気づいた父親はとりあえず声を上げればいいと思ったが、話すことがあまり得意ではない父親が大声を出すことは無理なことで、隣の部屋で寝ている母親は気づかずに寝てるかスマホでYouTubeを観て楽しんでいる。

結果、無視されたと思いこむわけだけど、そうなってくると認知症の悪い部分として癇癪を起こしたり、粗相をして反撃に転じる(笑)

こりゃいかんな…と息子である自分も無い知恵を絞り出すしかないと思い、家庭用のナースコールを導入しようと決定した。

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サンワダイレクトさんの回し者ではないけど、モノは悪くないしハチャメチャに高価ではないからよく利用してしまう(笑)

理由はそれだけどもAmazon、ビックカメラ、ヨドバシと検索した結果、電池が必要なものばかりだった。それに比べて購入したモノは機器本体はコンセントから直接給電でき、呼び出し機器は押す力はそれなりに必要なものの、ボタンを押すことで発電するタイプなので、こちらも電池がいらない。

たぶん大丈夫だろうということで導入。父親に「何かあればボタンを押すんだ」と伝え、「これすらもあとから忘れたらどうしようもないな」と思ったけど杞憂だった。導入したあとでちゃんと使えていた。

母親が寝不足になる

寝たきりと言うこともあってオムツの交換とか定期的に行う必要があり、母親も深夜の2時とか3時とかに実施するからすぐには寝られない2

そんな中、事件は起きた。朝の5時、ブザー音が母親の部屋の中を駆けめぐる。びっくりして起き上がり何かあったのかと父親の部屋に向かうも「腹が減った。何か食わせろ」と言ってくる始末…。

ということがあって母親から「どうすれば音を出さないように出来るの?」と聞かれ、「コンセントを外すしかない」と伝えた。

しかし、数回同じようなことがおき、ある朝コーヒーを作ってる最中にふとブザーの機械が半分モゲていることに気づいた(笑) 母親はグースカ寝てるため、昼頃に確認したところ「覚えてない」と主張。いやいや、コンセントに差しっぱなしで表側のケースが外れて配線が丸見えじゃねーか(笑)と。原因を予想したところ、朝方にブザーが鳴って起き出した母親が寝ぼけつつ機械を外そうとしたことは間違いなく、外そうと試みたが引き抜けず無理矢理やったところ外装が外れ結果音が鳴らなくなった。そもそもコンセントから引き抜くだけなのにモゲるか?と思う人もいると思うが、至極当然なツッコミである。一般的なコンセント、すなわち電源タップなら引き抜いて終了なので、いかに寝ぼけていても機械がモゲるなんてことは99%発生しない。しかし、息子である自分はIT業界に勤めている人間である。現場でサーバやスイッチ、ルータなどをいじることはしなくなったけど、そういった機械に携わったものとしてIT機器が簡単に外れると非常にマズいという意識の元、家の電源タップは一部を除いて抜け止め(プラグロック)機能が実装されているものを採用している。一般の電源タップは機械をコンセントに差し込む時、タップ側のスリットに真っ直ぐ差し込む。しかし抜け止めの場合はスリットが楕円形になっていて、スリットの端っこ部分に差し込み右側へ捻る(回転)ことでロックがかかる。

文章だと説明づらいけどこんなやつである ※サンワダイレクトさんから画像を拝借

母親は抜け止めロックのタップは知っていて、寝ぼけた母親は引き抜こうとしたがいくらやっても引き抜けず、抜け止めタップのことを身体が覚えていたのかロック解除側に捻ったはいいものの、ロック解除領域まで到達できず焦って引き抜こうとして結果機械がモゲたのだと思う。

結果的に故障はしてなかったので良かった。配線は切れてなかったし大丈夫だろうと思って元に戻したが、ボタン側をいくら押しても反応しないときは焦ったが、ペアリングを再度実施したら動いたからヨシ!

ようやく本題

安易にナースコールを用意した自分も責任があったわけで3さらに何とかしないと…と思い、ふと頭に浮かんだのが冒頭のIoTだった。要件としては母親が寝てる最中は電源供給がされないようにスケジュールを組みたい。ただ、闇雲に買うわけにもいかなかったので知識だけは最初に仕入れておいて、色々なメーカを検索し決め手になるものを見つけた。

スマートプラグ

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これはIoTに対応していない機器を後付けでIoT化するもの。基本的にコンセントの抜き差しだけで電源オンとオフが切り替える機器であることが前提。スケジュールも組める。対象機器であるナースコールもコンセントに差し込めば電源供給されるタイプ。これならいける!

要件は満たしていてそんなに値段も高くないので買ってみた。まさかサンワダイレクトで購入したものを二つ重ねて利用することになるとは思わなかったが。。。

自室でスマートプラグをコンセントに差し込んでWi-Fiモードで起動。専用のスマホアプリで現在利用しているWi-Fiが5GHzになっていて「アプリを利用するには2.4GHzにしてくれ」と表示されたのはアレだったけど、何とかスマートプラグ本体を登録することができた。ドキドキしながらスケジュールを組む。「設定した時刻に対して±30秒のズレがあるから注意」とあったので、電源オンから電源オフは4分ほどの間隔で設定。スケジュールでの自動動作はスマホ側に通知するように設定。結果、正常に作動した。

オチ

結果的に成功したけど、導入してから数日後に誤嚥性肺炎で父親が入院した。

ともかく成功したし、良い経験にもなった。ITの知識なんて趣味と仕事くらいしか使わないけど、家庭で役に立つなんてこの業界に入ろうとしたときは微塵も思ってなかったから人生何が起きるかわからんもんだなぁ。

脚注

  1. なんと1回目のリハビリから退院して2週間後に骨折という
  2. 年中水分はかなり取らせてるため、尿の量が半端なく
  3. 所詮無い知恵を絞った結果
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