【感想】アラタカンガタリ~革神語~

アニメ/漫画/ラノベ
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リマスター版の存在

原作は24巻まで揃っているけど、原作者と担当編集の間でトラブルが発生して続きが出なくなった。当時は「週刊誌なのに全然続きが出ないなぁ…」と思っていたけど、ふしぎ遊戯 玄武編で体調を崩されたことも聞いていたから気長に待つか…くらいに感じていた。トラブルの件で納得したわけだけど。。

その後リマスター版は7巻くらいまで購入して読んだけど、続きを買わずに放置(^^; いつか読もうと思いつつ、「Kindleだから売り切れが無いし大丈夫!」という状況だった(^^;1

色々と一段落して時間を取ることができたので

改めて1巻から読み出した。というのも大筋は覚えていても細かいところはすっかり忘れていたこともあって、最初から読み直した方が良いだろう…ということで:-)

余談として、放置していたKindle PaperWhiteを引っ張り出したが、文字が小さくて難儀した(^^;2

リマスターなので一部修正や追加があるようだけどテンポ良く話が進むのでやっぱ面白かった(笑) 連載開始時のワクワク感が戻ってきた。

物語としてはリマスター全18巻の前半分が自然を扱う神鞘(五天鞘)編、あと半分が六ノ鞘編になってる。

感想

全体

五天鞘編は渡瀬先生お得意のギャグが多く、日本からやってきた革がツッコミ役(笑) 主に革がカンナギに対してが多い(笑) メインストーリーは天和国なので日本に転送されたアラタのほうの出番は少なめ…。日本になじめずに周りからアタオカのような扱いを受けてるところも笑ったけど、携帯電話が使えるようになるなど意外にも柔軟性を発揮してるところが凄い(笑)

アラタと同じく日本に転送されて殺されずに済んだ秘女族の「織部実名」と良い関係になってアラタの天然ボケに対してツッコミ役になってる。

主人公という立場としては革と門脇がこの物語の主人公だと思う。ただし、ダブルヒーローでは無い(笑) 門脇の行動は明らかに悪役だったし。

十二神鞘

全員、トラウマだったり闇を抱えていた。むしろ、そういうものが無いと劍神に選ばれない…とか?

個人的にはヤタカが好きだった。ヤタカの魅力はカンナギが加わるとさらに倍増するから見ていて面白い:-)

六ノ鞘は全員地球から転送された身という話だけど、ほとんどが死ぬ直前で転送された。しかも時代がバラバラ。言語とかどうなってるんだ?(笑) 革も現地の言葉は読めなかったけど、会話は出来たから何か不思議な力が働いているのだろう(笑)

特に日本の特定場所は天和国にある「神開の森」と繋がっているところが多い。このあたりは古来から語り継がれている「神隠し」をモチーフにしてるんだろうな…と思った。ただ、外国には転送される場所がない?

「映画ドラえもん のび太の日本誕生」では海外でも神隠しがあったという話だから、海外にも転送される場所があってもおかしくはないと思うけども。

最終話

日本も天和国も滅亡寸前まで行ったけど、最後に世界を作り直すという展開になった。創世の力で降されたものは創世の中に入っている(精神生命体)から生き返るけど、秘女王キクリなど単に亡くなった者は復活はできていないため、犠牲の上でのリセットという感じ。

門脇のこと

革との確執があったけど、最終的には和解出来て良かった。結局、革が悪いところはほぼ無くて門脇の勘違いだった…というのがニンともカンとも(^^; 世界の作り直しをする際に革と門脇は別々の学校となるが、陸上だけはお互い継続し、本当の勝負をするところで門脇が負ける。ようやく門脇自身が心から納得できた瞬間だった。

門脇の願いで一連のことは自身の戒めとして門脇は記憶をそのまま、革は忘れて貰うという話だったが、革自身はそれを望んでいなかったため、あえて赤の他人として勝負に挑んだ。

革のことが好きになって日本人として生きることにしたコトハは、門脇の存在を知っていたし、革が門脇を忘れていないことも薄々気づいていた。さすが革。人間的に成長してた。

ただ、ミヤビは門脇のことが好きだったけど結ばれることはできず…。門脇自身もミヤビに対して素直になれなかったことに若干後悔しているのか拾った猫にミヤビという名前をつけた。

アラタと織部(新秘女王)のこと

二人揃って天和国に戻って結婚。劍神という存在自体が無くなったため、天和国を納める王と王妃という立場に。なんとなく織部に尻に敷かれそうな雰囲気でホンワカしていた。

ミクサのこと

途中から革を好きになったけど、コトハに取られてしまった(^^; 織部と入れ替わった人物で元々日本人ではあるけど天和国に残った。今更戻っても…ということもあるだろうけども。

一連の出来事を漫画のタイトルである「アラタカンガタリ」という書物して天和国に伝える役割を担うことを選んだ。実に健気すぎて可哀想に思えた(^^; それもまた一つの選択かな。

完結まで読み切って

「この先一体どうなるのだ??」とずっとワクワクしながら読んでいたから、終わってしまったことで少し寂しくなった。無論、物語としてはきちんと完結しているのでそれはそれは嬉しいんだけど。

また男主人公で壮大な物語を作って欲しいなぁ。その前にふしぎ遊戯 白虎編だよね。最近になって2巻が発売されたから続きが気になる(笑)

脚注

  1. 積んでるラノベ、漫画、ゲームの消化に追われていて、最近ようやく完結まで読み切った「僕は友達が少ない」も同様に続きを買わずじまいだった
  2. 電子書籍はSurface Duo 2で読むようにしたけど、最近はバッテリーの消耗も激しいし、内蔵ストレージも逼迫してることが理由
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